2026年10月〜SARS-CoV-2 (新型コロナ)ワクチンを打つかどうか
SARS-CoV-2ウイルスで起こる感染症をCOVID19感染症と呼びます。
このワクチンについての当院での方針です。
- 65歳以上の方 打つことをおすすめします
- 20歳未満の方 打たないことをおすすめします
- 20歳〜64歳の方 ご希望があれば打ちましょう
この結論に至った根拠は以下のとおりです。
①COVID19による死者の約98%は65歳以上で、特に80代以上や70代の割合が高いです。
②COVID19(新型コロナ)による死者数(日本人)は減ってはきていますがまだかなり多いです。
2022年:47,638人 2023年:38,086人 2024年:35,865人 2025年:21,497人
(参考) インフルエンザによる死者数(日本人)
2022年:24人 2023年:2,244人 2024年:2,855人 2025年 6,333人
特に高齢者で死者数が多く、インフルエンザよりもCOVID19のほうが3〜17倍死者数が多いです。
②SARS-CoV-2 (新型コロナ)ウイルスが人の体に侵入するときに使う表面抗原タンパク質
SARS-CoV-2ウイルスはヒトの体に感染するときに、細胞の「表面抗原」と呼ばれる細胞表面に出てくるタンパク質のうち、「ACE2」と呼ばれるタンパク質に結合しています。「ACE2」は年を取ると細胞表面にでてくるタンパク質なので、若年者ではCOVID19が体に侵入しにくく、高齢者ではCOVID19が体に侵入しやすいということが生理学的にわかっています。ですから高齢者のほうが重症化・死亡につながりやすいです。逆に20歳未満の方はSARS−CoV−2ウイルスは侵入しにくいためあまり怖くないです。
③下図は2023年4月末(2類感染症から5類感染症に変わる直前)のCOVID19による死者数を年齢別で分けたものです(2023年4月25日に厚生労働省ホームページより取得)。20代以下では死者数はかなり少ないです。30、40、50代も死者数はありますが高齢者と比較すると多くはありません。60代から死者数が増え、70代80代、90代は死者が多いです。このようにCOVID19による死者は高齢者に極端に多いという傾向があります。これは②で述べた生理的な性質(ACE2タンパク質という高齢者に多く発現しているタンパク質をつかってウイルスが人の体に侵入してくること)が大きいと思われます。(発現とは、ここではヒトの遺伝子からACE2タンパク質が作られて細胞の表面にでてくること)
これらのことから、高齢者に於いてCOVID19で亡くなることを防ぐ対策は必要性が高いと考えられます。

④COVID19(新型コロナ)ワクチンの副作用について
ファイザーやモデルナの開発した新型コロナワクチンはmRNAワクチンという、人間の歴史の中でも新しいワクチンでした。心筋炎などのために亡くなった方もおられますし、まだ未知の副作用のリスクもあると思われます。2024年にmRNAワクチンではない、いわゆる従来型のワクチンが発売されたため、当院ではそのワクチンを採用しています。mRNAワクチンのリスクは回避できます。以上のことより当院では、高齢者にはCOVID19のワクチンをお勧めしています。インフルエンザワクチンはインフレ運座による死亡を防ぐワクチンですから、インフルエンザよりも死亡のリスクが高いCOVID19については、インフルエンザよりワクチンの必要性が高いと考えます。ぜひご検討下さい。
20261005 矢ヶ部医院 矢ヶ部伸也






