在宅医療について⑤~疾病構造の変化~
院長ブログ20
疾病構造の変化
1947年の死因は1位結核、2位肺炎、3位脳卒中、1961年の死因は1位脳卒中、2位がん、3位心臓病でした。現在の死因は1位がん、2位心臓病、3位脳卒中です。時代とともに病気の種類も変化してきています。
昔は救命が困難だった疾患でも医療の進歩で病気をコントロールできるようになり、病を抱えながら長く生きるということが増えてきました。例えば脳梗塞や心不全など、昔は亡くなっていたような例でも、現在では救命してリハビリできるようになることがあります。がんの場合でも昔は助からなかった状況が現在では集学的治療によって長期生存が可能な例が増えています。抗がん剤を外来で継続する方も増えています。期間が長くなるとずっと入院ではなく、自宅で療養することが増えます。