プライマリ・ケアってなんですか?
院長ブログ12
プライマリ・ケア連合学会認定医
当院院長の矢ヶ部伸也は2016年10月にプライマリ・ケア連合学会認定医となりました。プライマリ・ケア連合学会の認定医試験を受けて合格したら認定医になれるのです。
プライマリ・ケアってなんですか?
当院を受診されたある方から、「プライマリ・ケアってなんですか?」という質問をいただきました。確かに意味のわかりにくい言葉ですね。
どの医療機関を受診したらいいのか?
体調に不調を感じたときなど、医療機関を受診する必要があるときに、どの医療機関に相談すればいいのか迷ったことはありませんか?医師は専門科により循環器とか呼吸器とか消化器とか眼科とか耳鼻咽喉科とか分業体制になっています。眼が痛ければ眼科とわかりやすいときもありますが、みぞおちの痛みとかだるさとかどこで相談したらいいのか悩むこともあると思います。
プライマリ・ケアとは
プライマリ・ケアは簡単に言うと「身近にあって、なんでも相談にのってくれる総合的な医療」となります。日常的に起こる健康問題の大半を解決できるように準備しています。当院で考えている主な対応課題としては
- 風邪の治療
- 高血圧や糖尿病など生活習慣病の定期処方
- ぎっくり腰など関節・筋肉の問題の初期対応
- じんましんの対応
- 禁煙外来
- 予防接種
- なんとなく体がだるいなどはっきりしない症状の方の初期検査、治療
- 気持ちが沈み込んでやる気が起きないなどうつ病が疑われる方の初期対応
- 比較的軽症の怪我の処置
- 症状について詳しく検査する必要があるかどうかの相談
- 大きな病院に行くのに必要な紹介状を書く
- 認知症の対応
- 主治医意見書の作成
- 末期がんなど治療が難しい場合の緩和治療
- 在宅医療
- 在宅看取り
- ED治療
主に上記のようなことについて受診していただいています。上記以外にも対応が可能なことは対応しています。
プライマリ・ケアの概念
プライマリ・ケア連合学会の提唱している5つの基本理念は近接性、協調性、包括性、継続性、責任性となっています。
「すぐ近くでいろいろな人々と協調して全体的に継続的に責任を持って診る」ということでしょう。
なんでも解決できる!?
患者さんの健康問題を当院だけですべて解決できるわけではありません。当院の能力は限られていますから、当院だけでは対応が困難な方については、必要に応じておすすめできる医療機関にご紹介させていただいて対応します。普段から他の医療機関の先生方と情報交換を行い、治療と必要とする方が必要な治療に届くようにご案内したいと思います。
体調のことでお困りのことがあられましたら、どんなことでも結構ですのでご相談下さい。
2018/2/22 矢ヶ部伸也