オストメイトについて
オストメイト という言葉の意味をご存知ですか?
オストメイトとは、人工肛門や人工膀胱の手術を受けた方のことです。もう少し詳しく述べると、病気や怪我の影響で主に腹部に便や尿の出口である人工肛門や人工膀胱などの排泄口を作る手術を受けられた方のことを言います。原因となる病気としては直腸がんやクローン病、膀胱がんや尿管がんなどのことがあります。
人工肛門や人工膀胱に対応するパウチと呼ばれる袋を人工肛門や人工膀胱の開口部につけて排泄物を受け止めるようにしていることが多いです。
オストメイトマーク
トイレなどで下のようなマークを見かけたことはありませんか?
これはオストメイトマークと言うマークで、オストメイトの方々がパウチの交換などのために使う場所であることを示しています。
永久的なストーマを持つオストメイトは、膀胱・直腸機能に障害をもつ内部障害者です。内部障害とは身体障害者福祉法に身体障害の一区分として定められています。内部障害者であるオストメイトは、見た目ではストーマがあるとわからないため、誤解されやすいことが多いという悩みを抱えているそうです。
たとえば、障害者用トイレを使っていると、出たときに車椅子利用者から、「健常人がここを使うな!」といった声を浴びせられることがあるそうです。ストマは服を来てしまえば健常人と区別がつかないですからこのようなことが起こるのです。
ヘルプマーク
外見でわからないことから、下図のヘルプマークが定められました。このマークは義足や人工関節を使用している患者さん、内部障害や難病の患者さん、精神障害、知的障害または妊娠初期の人等、援助や配慮を必要としていることが外見では分からない人々が、周りに配慮を必要なことを知らせることで、援助を得やすくなるよう、作成された、マークです。このマークを付けている方を見かけたら、援助できることはないか心がけていただきたいと思います。
2018/08/06 矢ヶ部伸也