佐賀市木原の矢ヶ部医院│医療法人純伸会

在宅医療について⑧~療養生活をどこで送るのか~


院長ブログ23

療養生活をどこで送るのか

尊厳を重視して療養生活の場所を考えた場合に、病院の環境と自宅の環境の違いがクローズアップされます。入院生活は医療スタッフが近くにいるとか、設備が整っているなどの利点がありますが、生活リズムや食事、行動などの自由度が制限されるなどの欠点があります。生命至上主義のなかでは考慮されにくい欠点かもしれません。

 

 

手術や集中治療が必要な病態の方には在宅医療という選択肢はありません。細かい管理や治療は自宅では難しいからです。在宅ケア・医療をおすすめしやすいのは、病態の変化が比較的落ち着いた慢性期の方や、入院していても治療が困難なターミナル期の方です。急性期の疾患でも認知症などのため入院に耐えられない方も在宅ケア・医療を行う場合があります。