佐賀市木原の矢ヶ部医院│医療法人純伸会

在宅医療について②~療養・治療と看取りの2つの場面~


院長ブログ17

在宅ケア・在宅医療には大きく分けて療養・治療と看取りの2つの場面があります。

心不全や呼吸不全、神経難病、重症小児など自宅で継続的に医療的サポートの必要な方々は専門の医療機関と連携して療養を支援します。重症化した場合には入院、落ち着いた場合には自宅などと病気の状態に合わせて療養場所を選びながら治療してゆきます。

看取りの場合には患者さん、家族と医療者がどこまで治療するかを十分に話し合い、正確な診断のもとに救命が困難であることを確認した上でご本人、家族の希望に応じた療養の場所を選定し、そこで過ごしていただくようにします。看取りの場合でも緩和ケアは充分に最期まで行います。療養場所の希望が途中で変わることもあり、そういったゆらぎにも患者さん、家族が自由に療養環境を選べるようにサポートします。がんの場合が多いですが、認知症や心不全などの場合にも自宅から旅立たれる方が増えてきています。